慰霊、交流重ねられ 天皇陛下 15日の復帰記念式典でお言葉

天皇陛下は15日、皇后さまとともに、東京と沖縄の2会場で行われる沖縄の復帰50周年記念式典に御所からオンラインで臨席し、お言葉を述べられる。陛下は昭和62年からこれまで5回にわたり沖縄県に足を運び、戦争の犠牲者を慰霊するとともに、県民との交流を深められてきた。側近は、「これまでのご訪問も振り返り、式典に臨まれるのではないか」と話した。

「沖縄の人々が先の大戦を通じてヌチドゥタカラ(命こそ宝)の思いを深くしたと聞いていますが、この平和を求める痛烈な叫びが国民すべての願いとなるよう切望します」。陛下は62年9月、初めて沖縄を訪問し、南部戦跡で沖縄平和祈念堂(糸満市)やひめゆりの塔(同)を訪ねた後、宮内庁を通じてこう感想を明かされた。訪問前には上皇ご夫妻と親交のあった沖縄学研究者の外間守善(ほかま・しゅぜん)氏(故人)から、沖縄の歴史や文化を学ばれたという。

平成9年7月には、初めて皇后さまとともに沖縄をご訪問。このときも国立沖縄戦没者墓苑(糸満市)や平和の礎(いしじ)(同)に足を運んでおり、陛下は5回の訪問全てで南部戦跡を訪ねて犠牲者を慰霊し、遺族や関係者から話を聞かれてきた。

皇后さまは戦跡で見た情景を、《摩文仁なる礎(いしじ)の丘に見はるかす空よりあをくなぎわたる海》と歌に詠み、11年1月の「歌会始の儀」で披露された。戦争犠牲者の名前が刻まれた「平和の礎」から青い海を眺め、沖縄の人々が経験した苦しみと、その後の平和に思いをはせられたという。

沖縄の復帰式典には、昭和47年に昭和天皇と香淳皇后が、20周年の平成4年には上皇ご夫妻がそれぞれ臨席されており、天皇、皇后の出席は今回で3回目となる。

【沖縄復帰50年】琉球舞踊 焦土の華に 皇室との交流「支え」 志田房子さん

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