北朝鮮の新型コロナ 4月以降35万人発症、6人死亡

国家非常防疫司令部を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右上)=12日(朝鮮中央通信=共同)
国家非常防疫司令部を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右上)=12日(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=時吉達也】新型コロナウイルスの流入が12日に初めて公式に確認された北朝鮮で、4月末以降発症した患者が35万人余りに上り、12日には1万8千人以上の新規感染者が確認されたことが明らかになった。朝鮮中央通信が13日報じた。死者6人のうち、1人はオミクロン株の派生型で、従来型より感染力が強いとされる「BA・2」に感染したことが確認されたとしている。

同通信は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が12日に国家非常防疫司令部を視察、感染状況について報告を受けたと伝えた。正恩氏は「首都圏を中心に同時多発的に感染が広がったのは防疫体制にすきがあったことを示している」と述べ、全国での都市封鎖実施などを改めて指示した。

北朝鮮は20年の新型コロナ流行開始以降、「感染者ゼロ」を主張してきたが、同通信は12日、今月8日に首都平壌でオミクロン株の感染者が確認されたと報道。同日の朝鮮中央テレビでは、正恩氏がマスクを着けている姿が初めて公開されていた。

一方、12日午後に平壌の順安(スナン)付近から日本海に向けて発射した短距離弾道ミサイル3発について、北朝鮮メディアは13日朝までに報道していない。

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