関西私鉄、全4社黒字に 旅客回復、構造改革も

近鉄の観光特急「あをによし」=大阪市中央区(恵守乾撮影)
近鉄の観光特急「あをによし」=大阪市中央区(恵守乾撮影)

関西大手私鉄4社の令和4年3月期連結決算が13日、出そろった。新型コロナウイルスの流行で低迷していた旅客需要が一定程度回復し、全社が黒字に転換した。所有するホテルの売却やコスト削減といった構造改革の効果も出た。

阪急阪神ホールディングス(HD)は最終損益が214億円の黒字(前期は367億円の赤字)となった。プロ野球・阪神タイガースの公式戦や、宝塚歌劇の観客数が増加した。大塚順一執行役員は大阪市内の記者会見で「鉄道事業が当初の想定よりしんどい中、よく頑張った1年だった」と振り返った。

近鉄グループHDの最終損益は427億円の黒字(前期は601億円の赤字)だった。長距離の観光特急の戻りは鈍かったが、一部を売却したホテルやレジャー事業が改善した。京阪HDと南海電気鉄道も黒字転換。2社とも不動産事業が収益を下支えした。

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