埼玉りそな減収減益 武蔵野銀は増収増益 3月期決算

りそな銀行の看板
りそな銀行の看板

埼玉県内に本店を置く埼玉りそな銀行と武蔵野銀行の令和4年3月期決算が13日、出そろった。埼玉りそな銀行は債券関係損益の悪化で、売上高に相当する業務粗利益と本業のもうけを示す実質業務純益は減収減益となった。一方、武蔵野銀行は貸出金利息の増加で業務粗利益と実質業務純益は増収増益となり、明暗が分かれた。

埼玉りそな銀行の業務粗利益は前期比8・3%減の1014億円、実質業務純益は同27・9%減の255億円。米国の金利上昇に伴い債券の売却損を計上したことが響いた。

最終利益は株式の売却益の減少で同45・8%減の142億円だった。福岡聡社長は県内経済の見通しについて「長引く新型コロナウイルス禍とロシアのウクライナ侵攻、円安の進行などでインフレが進む」とし、「県内の総力戦の中でハブとなって経済活性化に取り組む」と強調した。

武蔵野銀行の業務粗利益は同3・0%増の491億円、実質業務純益は同8・8%増の156億円だった。最終利益も同13・8%増の83億円と増えた。「ウィズコロナ」に対応するための企業の資金繰り支援などに注力し、貸出金が増えたことが奏功した。

長堀和正頭取は「コロナ後も見据えたニーズの発掘と課題解決に一丸で取り組んできた」と強調し、キャッシュレス化推進や事業再構築支援などを通じて「従来以上に顧客に寄り添う」と語った。(中村智隆)

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