ウクライナ内務省系の軍事組織アゾフ連隊は13日までに、南東部の要衝マリウポリでの抵抗拠点アゾフスターリ製鉄所で、ロシア軍と地上戦を繰り広げる様子だとする動画をインターネット上に公開した。南部の主要港湾都市オデッサを巡る攻防も激化しており、ウクライナ側は黒海でロシア海軍の艦船に損害を与えたと発表した。
動画には、兵士らが銃撃をしながら徐々に前進する様子が写っている。周囲の建物は激しく損傷し、がれきが散乱。アゾフ連隊は「負傷者も多いが、困難な状況でも敵を撃退している」とした。(共同)
マリウポリを巡っては、ウクライナ側によると製鉄所に千人以上の兵士が残っており、うち数百人が負傷。重傷の兵士を退避させる代わりにロシア兵捕虜を引き渡す交渉が続いており、ベレシチューク副首相は12日、特に負傷の程度が重い38人が対象だと明らかにした。