外務省は、沖縄の日本復帰から15日で50年となるのを記念し、13日から25日まで外交史料館(東京都港区)で特別展を開き、沖縄返還協定の原本を展示する。12日、報道陣に公開した。原本では、調印当時の愛知揆一外相とロジャース米国務長官の肉筆の署名が確認できる。特別展は平日の午前10時から午後5時半まで、別館の展示室で開催する。入場は無料。
協定は1971年6月に調印され、72年5月15日に発効して復帰が実現した。発効に先立ち日米両政府が交換した協定の批准書のうち、日本で保存している米政府の批准書も特別展で公開される。当時のニクソン米大統領の署名が残っている。
外交史料館は展示の目的について「沖縄返還の歴史的意義を振り返るきっかけになれば幸いだ」としている。