長官賞の木造保育園が全焼 三重

炎を上げて燃える三重県いなべ市の市立笠間保育園=12日午前0時20分ごろ(近隣住民提供)
炎を上げて燃える三重県いなべ市の市立笠間保育園=12日午前0時20分ごろ(近隣住民提供)

12日午前0時5分ごろ、三重県いなべ市大安町門前の市立笠間保育園から火が出ていると119番があった。木造平屋約1700平方メートルを全焼した。けが人はいなかった。園舎はスギなどの県産木材を使用し、2013年に木材利用優良施設コンクールで最高賞に次ぐ林野庁長官賞を受賞していた。消防によるとスプリンクラーは設置されていなかった。

火災前の笠間保育園=2013年9月、三重県いなべ市(同市提供)
火災前の笠間保育園=2013年9月、三重県いなべ市(同市提供)

いなべ署によると、園は当時無人だったとみられ、出火原因を調べている。消防によると、消防法上、6千平方メートル未満の平屋の保育所へのスプリンクラー設置は義務付けられていない。

市などによると、園は「子どもが触れられるところは全て木を」をコンセプトに、13年に開園した。現在122人の園児が通っており、市内の保育園に分散して受け入れてもらう。

火災前の笠間保育園=2013年9月、三重県いなべ市(同市提供)
火災前の笠間保育園=2013年9月、三重県いなべ市(同市提供)

会員限定記事会員サービス詳細