コロナ変異株に有効 富山大のスーパー中和抗体

富山大は12日、新型コロナウイルスから回復した患者の血液を基に作った「スーパー中和抗体」が、オミクロン株を含むさまざまな変異株に対して有効だと動物実験で確認したと発表した。今後出現する変異株にも効果が期待できるといい、重症化を防ぐ治療薬として実用化を目指す。成果は11日付の国際専門誌に掲載された。

スーパー中和抗体は、回復した新型コロナ重症患者のうち、特に強い中和抗体を持つ人の血液から人工的に作った抗体。ウイルスの特定の部分に結合し、人などの細胞に侵入するのを防ぐ。この部分は感染時に重要な役割を果たしている。

富山大などの研究チームは、スーパー中和抗体を投与したハムスターと、人工の疑似ウイルスを使った実験で、これまでに流行した全ての変異株に対し感染を防ぐ効果があることを確認した。実用化に向けては研究機関や製薬会社などと協力する方針。

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