九州FG、3期ぶり増収増益 4年3月期決算

肥後、鹿児島両銀行を傘下に置く九州フィナンシャルグループが12日に発表した令和4年3月期連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が前期比3・7%増の1876億円、最終利益が同10・9%増の166億円と3期ぶりに増収増益だった。取引先の倒産などに備える信用コストが前期比で大きく減少したほか、資産運用や法人コンサルティングの手数料収入増が寄与した。

信用コストは、新型コロナウイルスの影響が当初想定を下回ったため、同59億円減の88億円にとどまった。個人向けの資産運用やM&A(合併・買収)、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援などの手数料収入が伸び、役務取引等利益は同14億円増の143億円だった。

5年3月期の通期業績予想は、経常収益が同4・0%減の1800億円、最終利益が同50・0%増の250億円を見込む。

笠原慶久社長は熊本市で記者会見し、円高やウクライナ情勢を受けたエネルギー価格高騰などの影響について「難しい局面で、今後の見通しが難しい。長期化すればじわじわ影響は出てくるので、注視していかなければならない」と述べた。

一方で、半導体大手のTSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出を受けて「半導体関連では工場の拡充や設備導入などの波及効果で資金需要は高まるだろう」との見通しを示した。

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