バイデン氏警告、中絶合憲崩れれば「同性婚や避妊でも」

バイデン米大統領=11日(AP)
バイデン米大統領=11日(AP)

【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は11日、連邦最高裁が人工妊娠中絶を合憲とした1973年の判断が覆された場合、同様のことが「同性婚や避妊、その他の権利」でも起きる恐れがあると警告した。中西部イリノイ州シカゴでの演説で語った。米国では今月、約50年にわたって認められてきた中絶の合憲性を否定する最高裁の多数派意見書の草稿が流出し、6月下旬にも合憲判断が覆されるとの見方が強まっている。

合憲判断は、女性が妊娠を継続するか否かの選択は「プライバシー権」に含まれるとし、多くの権利保障の基盤となる判例とみなされている。一方で米国では、キリスト教福音派やカトリックなどの保守派を中心に、最高裁が同性婚を認めたことや、避妊具や避妊薬の使用を禁じた法律は違憲としていることに反対する声もある。

バイデン氏は今回、支持層であるリベラル派の懸念を代弁した格好だが、保守派は司法への干渉だとして同氏への批判を強める可能性がある。

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