鳥取県境港市の観光協会は12日、妖怪を題材に流行や世相を詠む「第16回妖怪川柳コンテスト」の入賞作を発表した。大賞には、新型コロナウイルス禍の終息を待ちくたびれる気持ちを表した「2年自粛 伸びっ放しの ろくろ首」=東京都豊島区の50代女性=など2作品が決まった。
漫画家の弘兼憲史さんと歌人の俵万智さんが特別審査員を務め、一般の部から大賞を一句ずつ選出。もう一つの大賞は、オンライン画面に映り込む自室を壁のように大きな妖怪で覆いたいと願った「ぬりかべで 汚部屋隠して テレワーク」=京都市の37歳女性=が選ばれた。
中学生以下の部には5作品が入賞。昨年の東京五輪を題材にした鹿児島市の中学3年男子の「無観客 こっそり観てる ろくろ首」や、岡山県赤磐市の小学3年女児の「のっぺらぼう ピクトグラムに 仲間入り」などが入賞した。