北、短距離弾道ミサイル3発発射 米大統領歴訪控え挑発

北朝鮮の短距離弾道ミサイル「KN23」。朝鮮中央通信が2019年5月に配信した(朝鮮中央通信=共同)
北朝鮮の短距離弾道ミサイル「KN23」。朝鮮中央通信が2019年5月に配信した(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=時吉達也】韓国軍合同参謀本部は12日午後、北朝鮮が首都平壌の順安(スナン)付近から、日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射したと明らかにした。日韓当局などは詳しい分析を急いでいる。

北朝鮮のミサイル発射は巡航ミサイルを含めて今年15回目。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)新大統領の10日の就任後では初めてとなった。20日からバイデン米大統領の日韓歴訪が始まるのを控えたミサイル挑発で、対北朝鮮問題での結束を図る日米韓に圧力を加える狙いもうかがえる。

北朝鮮は今月4、7日にも弾道ミサイル発射実験を実施。4日は新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の予備実験だったとの分析も出ている。7日には昨年10月以来となる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射が行われた。両日ともに北朝鮮メディアは発射実験を報じておらず、異例の「沈黙」が続いている。

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