絶景!滑稽!なにわの町 大阪歴博で浮世絵展

葛飾北斎の「諸国名橋奇覧 摂州天満橋」(写真はいずれも大阪歴史博物館提供)
葛飾北斎の「諸国名橋奇覧 摂州天満橋」(写真はいずれも大阪歴史博物館提供)

浮世絵で江戸時代の「大坂」の町や庶民の生活などを見つめる特別展「浮世絵師たちが描く 絶景! 滑稽! なにわ百景!」が、大阪歴史博物館(大阪市中央区)で開かれている。同博物館は「当時の人たちが何に笑い、何を眺めて町を歩いたのかを感じてほしい」としている。

展示しているのは浮世絵など234点。葛飾北斎の「諸国名橋奇覧 摂州天満橋」は日本三大祭りのひとつ、天神祭の華やかさを描写し、船渡御の行列、橋上の見物人、整然と並んだ提灯など江戸時代の商都のにぎやかな夏祭りの風情を鮮やかに表現している。

歌川芳梅・芳豊の「なにハばし」
歌川芳梅・芳豊の「なにハばし」
歌川国員・芳雪・芳瀧の「生玉絵馬堂」
歌川国員・芳雪・芳瀧の「生玉絵馬堂」

歌川芳梅(よしうめ)・芳豊(よしとよ)が手がけた「滑稽浪花名所」シリーズの「なにハばし」では、花火に驚く男たちを尻目に、うちわを手に涼しげな顔を浮かべる女性の姿が対照的に描かれ、珍騒動ぶりが面白い。

また、歌川国員(くにかず)・芳雪(よしゆき)・芳瀧(よしたき)による「浪花百景」には多くの展望名所などが登場し、「生玉絵馬堂」には生国魂神社境内にあった絵馬堂から望める市中の家々などの風景が広がる。

6月5日まで(火曜休館)。大人1000円、高校・大学生700円。問い合わせは同博物館(06・6946・5728)。

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