照ノ富士、貫禄白星 琴ノ若の挑戦退ける

○照ノ富士(よりきり)琴ノ若●=両国国技館(撮影・佐藤徳昭)
○照ノ富士(よりきり)琴ノ若●=両国国技館(撮影・佐藤徳昭)

大相撲夏場所4日目は11日、両国国技館で行われ、休場明けの横綱照ノ富士が琴ノ若を寄り切った。

結びの土俵を照ノ富士が締めた。3大関を立て続けに破って勢いに乗る琴ノ若との注目の一番。30歳の一人横綱は貫禄をもって24歳の挑戦を退けた。

照ノ富士は立ち合い、突き起こしに来た琴ノ若に対し、しっかり踏み込んで距離をつぶす。太い右腕を相手の脇にねじ込み、前に出ながら左上手を引く。体の寄せは申し分なく、盤石の形で寄り切るのに7秒ほどしかかからなかった。

取組後、琴ノ若は立ち合いの狙いについて「まわしを先に取らせたくなかった」と説明したうえで、「踏み込みで負けた。まだまだだった」。先手を取る展開に持ち込めず、悔しげに完敗を認めざるを得なかった。一方で照ノ富士は「落ち着いてやれた。良かったと思います」と泰然とした表情だ。

力を付けてきた若手との対戦や稽古を普段から楽しみにしている横綱。それは、こんな思いを持っているからである。

「勢いのある子とやると、こっちも勢いをもらえるというか、『よし、やってやるぞ』って気持ちになるから。どんどん、そういう子が出てきてほしい」

休場明けの今場所、初日こそ一方的に敗れて先行きが心配されたが、これで2日目から3連勝。土俵の感覚を取り戻し、徐々に乗っていきそうだ。(宝田将志)

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