塩野義製薬、奨学寄付を廃止 感染症研究は財団で支援

大阪市に本社を置く塩野義製薬
大阪市に本社を置く塩野義製薬

塩野義製薬は11日、来年度から大学医学部などに提供する「奨学寄付」を廃止することを発表した。一方で感染症の基礎的な研究を支援する財団を新設して年間活動費として約3億円をあてる計画を明らかにした。

製薬企業が大学などの研究の振興や助成を目的に提供する奨学寄付。一方で寄付金が「処方拡大を誘導しかねない」という指摘もあり、企業によっては、廃止して日本医療研究開発機構(AMED)の寄付制度に受け継ぐケースもある。武田薬品工業も奨学寄付金による研究支援を令和3年度で廃止した。

塩野義も来年度から奨学寄付金を廃止することを決定。一方で、市場規模の小さい感染症に関する研究が国内で縮小傾向にあることから、一般財団法人「シオノギ感染症研究振興財団」を設立し、従来奨学寄付金にあてていた予算を研究助成やシンポジウム開催などの活動費にあてるという。手代木功社長は「日本では感染症研究をやっている研究者が非常に少ない。感染症を専門とする企業として、感染症分野の研究の支援は行っていく」と話した。

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