塩野義ワクチン6月にも承認申請 飲み薬は9月までに

記者会見でワクチンや治療薬について話す塩野義製薬の手代木功社長=11日午後、大阪市中央区
記者会見でワクチンや治療薬について話す塩野義製薬の手代木功社長=11日午後、大阪市中央区

塩野義製薬の手代木(てしろぎ)功社長は11日、大阪市の本社で開いた決算記者会見で、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、早ければ6月にも厚生労働省への承認申請を目指していると明らかにした。一方、承認申請し、審査中の飲み薬については9月までに承認されるとの見通しを示した。

ワクチンについては、当初は最短で令和3年中の供給開始が可能としていたが、同年度内の実用化を目指すとして方針変更。さらに今年3月には、手代木社長が5月以降に商用供給する見込みを語るなど、開発の遅れが目立っている。

この日の会見で手代木社長は「どんなに遅くとも6~7月には承認申請しようと社をあげて動いている。定期的な接種に備える意味でも、国産のメリットは大いにある」と話した。

一方、飲み薬についてはすでに100万人分の生産を完了し、承認されればすぐに供給できるとした。海外展開に向けても現地販売のパートナー企業を選定していたが、手代木社長は「当初は各国政府の買い取りが中心で販売活動はそこまで必要ない。自社で(開発の)成功報酬を得る能力を上げなくては」と述べ、自社での販売を視野に入れていることを明かした。

塩野義が同日発表した5年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比19・4%増の4千億円、最終利益は19・1%増の1360億円を見込む。売上高のうち1100億円は飲み薬やワクチンなど新型コロナ関連が占める計画だ。

会員限定記事会員サービス詳細