米上院は10日の本会議で、米連邦準備制度理事会(FRB)の理事に指名されているミシガン州立大教授、リサ・クック氏の人事を賛成多数で承認した。FRB初の黒人女性理事となり、白人男性が要職を占めてきた米金融政策の担い手の多様化がようやく進む。
定数100議席の上院で採決は与党民主党の賛成50、野党共和党の反対50。上院議長を兼務するハリス副大統領が決裁票を投じて賛成多数となった。
バイデン大統領はFRB議長や副議長、理事として5人を指名。議会での手続きが遅れ、承認を得られたのはブレイナード理事の副議長昇格にとどまっていた。再任指名されたパウエル議長は議会承認の採決待ちが続いているが、与野党双方の支持があり、承認される見込みだ。(共同)