娘にわいせつ行為、男性無罪 津地裁の差し戻し審

令和元年に三重県の自宅で、14歳だった就寝中の娘にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた男性の差し戻し審判決で、津地裁は11日、娘の被害証言には「看過できない疑問が残り、犯罪の証明ができない」として無罪を言い渡した。検察側は懲役4年6月を求刑していた。

弁護側は、娘の証言は変遷しているとした上で「検察が客観的証拠を十分に精査せず、漫然と起訴した」と無罪を主張していた。

男性は元年8月に娘の下着の中に手を入れたなどとして逮捕、起訴された。津地裁四日市支部は2年11月、懲役3年6月の判決を出した。

だが、名古屋高裁は昨年3月、「証言の信用性について必要な審理を尽くしておらず違法だ」として1審判決を破棄、審理を津地裁に差し戻していた。

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