トヨタ、円安受け最高益更新 最終益2・8兆円

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トヨタ自動車が11日発表した令和4年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比36・3%増の2兆9956億円、最終利益が26・9%増の2兆8501億円で、ともに過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍からの自動車の生産や販売が回復したほか、為替の円安も追い風となった。一方、5年3月期は鋼材やアルミなど原材料価格の高騰が利益を圧迫し、減益を予想している。

4年3月期は、営業利益が6年ぶり、最終利益は4年ぶりに最高を記録。売上高も15・3%増の31兆3795億円で3年ぶりに最高を更新した。オンラインで記者会見した近(こん)健太副社長は「4年3月期の業績は単年度のものだが、これまでの収益構造の改善の積み重ねだ」と意義を述べた。為替の変動が6100億円の営業増益要因となった。

同時に発表した5年3月期の連結業績予想は、売上高は前期比5・2%増の33兆円と引き続き増収を見込む一方、営業利益は19・9%減の2兆4000億円、最終利益は20・7%減の2兆2600億円と、減益の見通しとした。急激な原材料価格の高騰が営業利益を1兆4500億円押し下げるとみており、4年3月期(6400億円)の倍以上となる。近氏は「過去に例がないレベルとなり、非常に大きな影響だ」と語った。

グループのダイハツ工業と日野自動車を含めた5年3月期の世界販売台数は前期比31万9000台増の1070万台、トヨタ単独の世界生産台数は113万台増の970万台を計画。ともに過去最高の水準を見込む。(森田晶宏)

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