龍の造形物185点集まる 和歌山・田辺の展示施設

最優秀作品賞の「暴風雷雲龍虎激突/神々の祝福」(龍の里づくり委員会提供)
最優秀作品賞の「暴風雷雲龍虎激突/神々の祝福」(龍の里づくり委員会提供)

和歌山県の田辺市龍神村地区で、地区の名称にちなんだ「龍」の造形物を展示するミュージアムの名称が「龍神村Dragon Museum(ドラゴンミュージアム)」に決まった。オープン時期は当初5月を目指していたが、今夏を目標にしている。応募作をミュージアムに展示する2回目の「龍神村龍の造形大賞」も実施し、1回目と合わせて185作品が集まった。「龍」によるまちおこしが着実に進んでいる。

「龍神村Dragon Museum」は、住民が資金を出し合って立ち上げたまちづくり会社「龍神村」が、国や市の補助金を得て国道425号沿いの建物をリニューアル。鉄骨平屋建て延べ床面積約420平方メートルで、うち約160平方メートルを活用し、常時100点以上の龍の造形物を展示したいという。当初「龍のミュージアム」(仮称)として計画を進めていたが、今春、名称を決定した。

ミュージアムに展示する龍の造形物は、大阪府門真市のフィギュア製作会社「海洋堂」の協力を得て、地元各種団体でつくる「龍の里づくり委員会」が、一昨年に1回目の「龍神村龍の造形大賞」として公募。137点の応募があり、入賞作品を決めた。

優秀作品賞の「永遠を飼いならす庭」(龍の里づくり委員会提供)
優秀作品賞の「永遠を飼いならす庭」(龍の里づくり委員会提供)

さらに委員会は2回目の造形大賞開催のための資金をインターネットで調達するクラウドファンディング(CF)で募ったところ、目標の150万円を上回る約230万円が集まった。この資金で昨年9月から今年2月まで造形物を募集したところ、各地から48点の作品が寄せられ、今年3月末に入賞作品を発表した。

2回にわたり募集した龍の造形物は合成樹脂や木、布、紙などでつくられ、迫力ある龍の姿を表現している。

2回目の造形大賞では、最優秀作品賞に千葉県の杉山幸則さんの「暴風雷雲龍虎激突/神々の祝福」が輝き、審査委員から「迫力と細部の作り込みがすごい」と評価された。優秀作品賞には群馬県の宮内淳一さんの「永遠を飼いならす庭」が選ばれ、審査委員は「緊張感のある造形空間が構成されています」と評した。

委員会事務局を務める田辺市龍神行政局の担当者は2回の公募で集まった185作品について「ミュージアムに展示する作品数としては十分で、夏の開館に向けて準備したい」と話している。(張英壽)

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