脱炭素化の実現に向け、国内自動車メーカーは12日、電気自動車(EV)の新型車を相次ぎ投入する。EVは走行時の静かさや加速の滑らかさに魅力がある。一方、エンジン車と比べて構造が単純で、操作性や乗り心地などの差別化が難しいとされる。各社は、これまでエンジン車でライバル社と切磋琢磨(せっさたくま)する土俵となっていたレーシングカー分野での挑戦を個性的なEV作りにつなげる姿勢だ。
国内では12日、トヨタ自動車の「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」とSUBARU(スバル)の「ソルテラ」、日産自動車の「アリア」の標準モデルが発売される。
いずれもスポーツ用多目的車(SUV)タイプで、EVの本格普及の牽引(けんいん)役として期待されている。