帰還困難区域に神社完成「ようやく一歩」 飯舘村

次世代へ

長泥地区では除染した土を再利用し、花や野菜などを栽培する実証事業も進んでいる。ただ、除染された農地は土がやせてしまうため、これまでのように市場に出せる作物が収穫できる農地に回復するまでは時間がかかるとみられる。

前区長の鴫原良友さん(71)は「地区全体のこれから先がまだ見えていない。新しいやり方を住民で考えてほしいといわれるが、前例もなく、住民だけでは難しい」と訴える。

今後、農業の再開や地区の維持管理などは人手が必要となるが、すでに原発事故から11年がたち、復興拠点にどのくらい人が帰還するかは未知数だ。

鴫原良友さんは「原発事故からの再生というだけではなく、過疎地域の新しい暮らしや次世代の新しい農業につながるような地域づくりを国や県、住民みんなで知恵を出し合って考えていきたい」と話している。

(大渡美咲)

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