パナソニックHD、ブルーヨンダー中心の新会社上場へ

オンライン会見で新会社上場について説明するパナソニックHDの楠見雄規社長=11日午後
オンライン会見で新会社上場について説明するパナソニックHDの楠見雄規社長=11日午後

パナソニックホールディングス(HD)は11日、昨年買収した米ソフトウエア大手ブルーヨンダーを中核としたサプライチェーン(供給網)管理事業の株式上場へ向けた準備を始めると発表した。オンラインで会見した楠見雄規社長は「成長が見込めるソフトウエア市場でスピード感のある投資をするため上場することを決めた」と話した。

ブルーヨンダーはサプライチェーン管理のソフトウエアに強みを持ち、米ウォルマートやコカ・コーラなど世界約3300社を顧客に持つ。パナソニックHDが令和3年9月までに計8600億円をかけて買収し、現在は企業向けのシステムを手がける事業会社「パナソニック コネクト」の傘下に入っている。

楠見社長は上場時期や規模について「今はまだ決まっていない」と説明。コネクト社内のブルーヨンダーと関連事業から最適な単位で新会社を設立して上場し、パナソニックHDが株式の過半数を保有するとしている。

コネクト社の樋口泰行社長は「ブルーヨンダーを生かす上で足りないものがまだまだある。ソフトの改善や人工知能(AI)人材の獲得などに投資をしていく必要がある」と話した。

パナソニックHDが同日発表した令和4年3月期連結決算は、売上高が前期比10・3%増の7兆3887億円で、2年ぶりに7兆円を回復した。最終利益は54・7%増の2553億円。原材料や物流費の高騰で1600億円のコスト増となった一方、電気自動車(EV)向けの車載電池や情報通信向けの業務用機器などが好調で、3年ぶりの増収増益となった。5年3月期は売上高7兆9千億円、最終利益2600億円と増収増益を見込む。(桑島浩任)

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