米アップルは10日、携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)タッチ」の販売を在庫がなくなり次第、終了すると発表した。これで2001年の発表後に一時は爆発的にヒットし、音楽の聴き方を変えたアイポッドシリーズは幕を閉じる。
アップルはiPhone(アイフォーン)などのスマートフォンで音楽を聴くのが一般的になった中で、役割を終えたと判断した。同社は「アイポッドは音楽の聴き方や共有のされ方を再定義した。その精神は生き続ける」との声明を出した。
アイポッドは外出先でも膨大な楽曲を聴ける仕組みが受け入れられ、音楽配信が普及するなど産業構造も変えた。
アイポッドシリーズは一時、「ミニ」「ナノ」「シャッフル」といった小型端末など多くの機種が展開されていた。現在は19年に最新機種が投入された「タッチ」だけが販売を続けてきた。(共同)