元気のない3大関 貴景勝「頑張るだけ」

高安(上)が押し倒しで貴景勝を破る=両国国技館
高安(上)が押し倒しで貴景勝を破る=両国国技館

両国国技館で10日に行われた大相撲夏場所3日目。大関陣に元気がない。

この日は正代が大栄翔に一方的に押し出されると、続いて登場した御嶽海は、琴ノ若を土俵際まで押し込みながら突き落とされて逆転負け。貴景勝は高安相手に立ち合いで頭から当たっていったが、仕切り線からほとんど前に出られない。逆に突き押しで後退させられ、最後は胸を押されて土俵に這(は)った。

3大関総崩れの状況に、佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「気持ちを切り替えてほしい」と奮起を促す。24歳の琴ノ若が初日から大関を立て続けに破る躍進ぶりを見せていることを差し引いても、大関3人の成績の合計が3日目を終えて2勝7敗では、さすがに寂しい。

特に複数の親方が指摘するのは、貴景勝の立ち合いの異変だ。八角理事長(元横綱北勝海)は「全く自分の当たりができていない。当たりと押しで上がってきた大関。押していって突き落とされるならまだしも、押されていて心配だ」と語る。

かつて痛めた首の状態が思わしくないのか。貴景勝自身は、その点について言及することなく、取組後のオンライン取材で「明日も頑張るだけ。その日にまた集中しきることしかできないので、それだけやっていく」と険しい表情を見せた。(宝田将志)

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