ソニーG、営業利益初の1兆円超え 本業過去最高

ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長
ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長

ソニーグループが10日発表した令和4年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比25・9%増の1兆2023億円と過去最高となった。同社の営業利益が1兆円の大台を超えたのは初めて。ヒット作に恵まれ、事業譲渡に伴う利益も計上した映画事業などの増益が貢献した。

売上高は10・3%増の9兆9215億円で、同じく過去最高を更新。一方、最終利益は14・3%減の8821億円。前期の法人税減額などの一過性の要因がなくなったことが響いた。

事業別の営業利益をみると、「スパイダーマン」シリーズの新作のヒットなどがあった映画事業が約2・7倍の2174億円、エレクトロニクス事業が66・5%増の2129億円と、ともに大きく伸びた。音楽事業は14・1%増の2109億円で、ゲーム事業はほぼ横ばいの3461億円。家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の販売台数は1150万台(前期は780万台)だった。

同時に発表した5年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比14・9%増の11兆4千億円としている。ゲーム事業や半導体事業の大幅な増収が寄与する。営業利益は3・5%減の1兆1600億円、最終利益は5・9%減の8300億円とした。PS5の販売台数は1800万台を見込んでおり、10日にオンラインで記者会見した十時裕樹副社長は「あくまでも現時点で部品の供給にめどがついているものだ」と説明。従来目標の2260万台からは引き下げると明らかにした。

5年3月期の経営環境をめぐっては、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界経済への影響や、中国での新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の拡大懸念など、さまざまなリスクがある。十時氏は「最大級の警戒感を持って経営に当たっていく」とした。

また、5年3月期の想定為替レートについては、1ドル=123円、1ユーロ=135円としている。1円円安に振れた場合の年間の営業利益に与える影響は、ドルでは約10億円のプラス、ユーロでは約70億円のプラスになると試算している。

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