ウクライナの国民的歌手と呼ばれるチーナ・カーロリさん(37)が10日夜、ロシアの侵攻による窮状を訴え、人道支援を求めるため初来日した。「ウクライナは今、心の痛みを叫んでいます。いかに美しい国か、勇気にあふれている国であるかを伝えたい」と語った。
ウクライナで歌手や俳優として活動するカーロリさんは、2020年にゼレンスキー大統領から勲章を授与された。現地の被害を積極的に発信しており、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長の招きで16日まで日本に滞在。日本の政財界関係者らと会談し、14日には千葉市美浜区の幕張メッセで開かれるイベントで歌を披露する予定という。
羽田空港でウクライナ出身のモデルらに出迎えられたカーロリさんは「必ず勝利すると信じています。日本の皆さんはウクライナの痛みを感じてくれている。支援してくれてありがとう」と笑顔を見せた。