英女王 政府施政方針演説欠席へ 1963年以来

英国のエリザベス女王(ゲッティ=共同)
英国のエリザベス女王(ゲッティ=共同)

【ロンドン=板東和正】英王室は9日、エリザベス女王(96)が10日の英議会での政府施政方針演説を欠席すると発表した。英BBC放送などが報じた。女王が演説の出席を見送るのは妊娠を理由に欠席した1963年以来。歩行などの運動能力に問題があるとみられる。

英国では、政権の重点政策などが盛り込まれた施政方針を、君主である女王が読み上げて議会の新会期を開会するのが慣習となっている。

BBCによると、女王の欠席の理由は「一時的な移動の問題」。医師と相談した上で不本意ながらも欠席を決断した。10日は長男のチャールズ皇太子が代理を務める。女王が70年の在位中に施政方針を読み上げなかったのは、妊娠で出席できなかった1959年と63年の2度しかない。

女王は今年4月21日、96歳の誕生日を迎え、存命の君主として世界最高齢の記録を更新した。今年は在位70年の節目に当たり大規模な祝賀行事が予定されているが、女王の健康状態が不安視されている。

女王は昨年10月以降、公務中につえを使って歩く姿が目立つようになった。一時、検査入院したほか、ぎっくり腰のため戦没者の追悼式典を欠席した。今年2月には新型コロナウイルスに感染。その後も体調は万全ではなく、王室の重要行事である4月17日の復活祭(イースター)の礼拝への出席も断念していた。

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