南紀スポーツ合宿 人数が倍増

東京五輪の事前合宿に取り組むホンジュラスのサッカー男子代表選手ら=昨年7月、和歌山県上富田町
東京五輪の事前合宿に取り組むホンジュラスのサッカー男子代表選手ら=昨年7月、和歌山県上富田町

和歌山県の紀南地域の市町でつくる「南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会」は、加入している6市町を令和3年度、県外からスポーツ合宿などで訪れた人数が前年度の2倍近い5万4334人だったとまとめた。新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込んだ前年度から回復基調が鮮明になった。構成自治体も今年4月の総会で印南町と那智勝浦町が加入し、8市町に拡大した。

 合宿で汗を流す社会人ラグビーチーム「トヨタヴェルブリッツ」=昨年11月、和歌山県上富田町(南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会提供)
合宿で汗を流す社会人ラグビーチーム「トヨタヴェルブリッツ」=昨年11月、和歌山県上富田町(南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会提供)

協議会は各自治体のスポーツ施設を生かして大学や高校、社会人のスポーツチームが行う合宿や大会を受け入れてまちおこしにつなげるのが狙い。平成25年に設立され、田辺と白浜、上富田、すさみの4市町でスタートし、その後みなべ、串本の2町が加わった。

受け入れ人数は25年度の2万6614人から順調に伸び、30年度に過去最高の8万6627人に達した。しかし、新型コロナ感染が起きた令和元年度から減少し、2年度は2万8648人まで減少。3年度の5万4334人は2年度の2倍近くまで増え、コロナ禍前の平成30年度の約60%にまで回復した。

令和3年度は県外の高校約2千校にPR冊子のダイレクトメールを発送したほか、大阪や東京、東海地方で旅行業者に対するプロモーションにも取り組み、誘致活動に力を入れた。

3年度の実績では、東京五輪に出場した中米・ホンジュラスのサッカー男子代表選手団が7月に上富田町で事前合宿。9月には、全国大学女子硬式野球選手権大会が田辺市と上富田町で開かれた。11月には社会人のラグビーチーム「トヨタヴェルブリッツ」が上富田町で合宿。1月には、サッカーJ1のヴィッセル神戸が上富田町でキャンプを行った。

田辺市には田辺スポーツパーク、上富田町には上富田スポーツセンターがあり、自治体それぞれに競技できる種目がある。新たに加入した印南町はゴルフ、那智勝浦町はレスリングや卓球が可能。協議会事務局の県西牟婁振興局企画産業課の担当者は「エリアも広がり、受け入れできる競技も増えた。受け入れ人数をさらに増やしたい」としている。

4月の協議会総会では4年度の受け入れ人数目標を過去最高の10万人とした。(張英壽)

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