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入国禁止リストから漏れた! 論説委員長・乾正人

ロシア国旗
ロシア国旗

選に漏れることが、こんなにも悔しいのは、大学受験以来だ。

ロシア外務省は4日、岸田文雄首相ら日本人63人に対し「前例のない反ロシアキャンペーンを繰り広げている」などとして無期限の入国禁止措置をとった。

このうちメディア関係者は12人を数え、弊社からは飯塚浩彦社長を筆頭に斎藤勉論説顧問(ロシアの発表は東京本社編集局長と誤表記していたが)ら4人が選出された。中でも遠藤良介論説委員は、11年も続けてモスクワに駐在し、ロシア語が流暢(りゅうちょう)なだけでなく、ウオッカをこよなく愛してやまないほど「ロシア愛」が強い。

ご好評いただいている「正論」執筆メンバーからも神谷万丈防衛大学校教授をはじめ3人が選ばれ、入国禁止リストの1割以上を弊社関係者が占めている。

何を隠そう私は、論説委員長として日々の「主張」(他社の社説にあたる)に責任を持つ立場にあり、「正論」も担当している。

にもかかわらず、リストから漏れた。きっと世界平和を望む日ごろの言動が、プーチン閣下のお気に召さなかったのだろう。

先輩からは「まだまだ修業が足りぬ」と厳しい叱責を受けたが、まったく不徳の致すところだ。

対象となった報道各社の内訳は、産経の4人を筆頭に、日経新聞3人、読売新聞2人、週刊文春1人、選択出版1人だが、朝日、毎日の両新聞、NHKをはじめとするテレビ局は誰もいない。

これが何を意味するかは、言わずもがなである。

ロシアを愛する朝日、毎日の皆さんも私同様、きっと切歯扼腕(やくわん)しているはず。「国会のクイズ王」こと立憲民主党の小西洋之参院議員も「なぜか、私が63人のリストに入っていない」と不満顔だ。

確かに「リストに載らなかった」政治家の面々をつらつら眺めると、味わい深い。

防衛省では、大臣、副大臣、政務官2人と政務三役すべてが入国禁止の対象となったが、外務省の政務三役は林芳正外相ただ一人。「ウクライナにも責任がある」と言い放った鈴木宗男参院議員の長女、鈴木貴子外務副大臣はもちろんリストに入っていない。

自民党三役では、高市早苗政調会長は選ばれたが、茂木敏充幹事長は漏れた。さぞ悔しかろうと妄想していたところへ、リスト入りした知人からメールがきた。

「次回は頑張れ!」

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