現在システムメンテナンス中です

会員記事の閲覧など一部サービスがご利用できません。
ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

2月27日(日)午前5時頃まで

サービス再開時間が前後する場合があります。

→詳細へ

正論

国家と個人の緊張関係について 日本大学教授・先崎彰容

先崎彰容氏
先崎彰容氏

ウクライナ危機は、露軍が東部に戦力を再配置し長期化しつつある。その最中、核兵器の使用をめぐり緊迫した発言が繰り返された。生々しい地上戦は欧州諸国だけでなく、極東のわが国にも「戦後秩序の危機」を感じさせるに十分であろう。と同時に、「核」という言葉がもつ重みと恐怖が、冷たく肌に触れる感覚も私たちは実感したものと思われる。否応(いやおう)なく国家と運命をともにし、生きざるをえない人間とは何なのか。国家とは、個人とは何か。以下、2人の思想家の言葉を参考に考えてみることにしたい。

2人の思想家の議論から

1980年、2本の論文が雑誌に掲載された。清水幾太郎「日本よ 国家たれ」(特集「核の選択」=『諸君!』7月号)と、福田恆存「近代日本知識人の典型 清水幾太郎を論ず」(『中央公論』10月号)である。清水幾太郎は、60年安保闘争の時期に、反基地闘争・非武装中立を掲げて平和運動で活躍した左派知識人のリーダー的存在であった。その清水が、核保有の可能性を肯定的に論じたこの評論は驚きをもって迎えられ、左派から右派へ「転向」したと見なされた。いつの時代もそうだが、聴衆は言葉の表面だけを読んで転向したとか、右傾化したとか、騒ぎ立てるものである。清水の場合も同様で冷静に言葉を追いかけると、彼が転向も右傾化もしていないことが分かる。

ランキング

  1. 韓国の海自・旭日旗掲揚拒否問題 前統合幕僚長が明かした本音

  2. 【主張】謎の4300万円 金の流れに疑念を残すな

  3. 【産経抄】5月26日

  4. 【正論】領土欲の露骨なロシアの時代遅れ 評論家・西尾幹二

  5. 【正論】エネルギーは安全保障最優先に キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・杉山大志

  6. 【主張】北のICBM発射 世界に弓引くのをやめよ

  7. 【直球&曲球】葛城奈海 戦力たる自衛隊の憲法明記を

  8. 【正論モーニング】防衛費拡充は「火事場泥棒」なのか? 今こそ周辺有事に備える議論を

  9. 【浪速風】はじめてのおつかい

  10. 【論壇時評】6月号 平成=ポスト冷戦からの脱却 文化部・磨井慎吾

会員限定記事