坂東玉三郎さんが京丹後で特別公演 

「羽衣」を披露する坂東玉三郎さん=京都府京丹後市の京都府丹後文化会館
「羽衣」を披露する坂東玉三郎さん=京都府京丹後市の京都府丹後文化会館

歌舞伎の女形で人間国宝の坂東玉三郎さんが3、4日の両日、京都府京丹後市の府丹後文化会館で特別舞踊公演を開いた。地元の名産、丹後ちりめんにひかれ平成28年から始めた舞踊公演だが、新型コロナウイルス禍で開催は3年ぶり。2日間で約1300人が華麗な踊りを楽しんだ。

公演冒頭の「口上(こうじょう)」では「こちらに来て丹後ちりめんは歌舞伎とのご縁が深いことを知りました」と述べた玉三郎さん。丹後ちりめんを使ったあでやかな舞台衣装を披露した後、祝儀曲「老松(おいまつ)」と羽衣伝説をもとにした「羽衣」を踊った。

羽衣伝説は古代の丹後国風土記(たんごのくにふどき)にも記されたゆかりの演目。公演期間中は一昨年に亡くなった画家、安野光雅さんが「羽衣」を舞う玉三郎さんを描いた水彩画も会場ロビーに展示された。絵を所蔵する「森の中の家 安野光雅館」(同市)の伴とし子副館長は「この地で『羽衣』が披露されたことも意義深い。羽衣をまとって人から天女になる玉三郎さんの毅然(きぜん)とした舞姿がすばらしかった」と話していた。

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