中国空母、艦載機発着100回超 台湾念頭か

岸信夫防衛相は10日の記者会見で、中国海軍の空母「遼寧」が沖縄南方の太平洋で連日行っている艦載機などの発着艦回数が計100回超となったことを明らかにした。日本や台湾に近接した海域で活動しており、台湾侵攻を想定した訓練を行った可能性もある。

遼寧は艦艇計8隻で2日、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を南下。3~9日の間、沖縄・沖大東島の南西約160キロから石垣島の南約150キロの海域を航行し、艦載戦闘機や艦載ヘリコプターの発着艦が確認され、7日間で計100回を大幅に超えた。

確認された中で最も日本に近接した海域で、海上自衛隊の護衛艦「いずも」が警戒監視に当たり、航空自衛隊が戦闘機を緊急発進(スクランブル)させて対応している。

中国軍は遼寧の運用能力や、遠方の海空域での作戦遂行能力の向上を目的とする訓練を行っているとみられる。岸氏は会見で「近接した海空域の活動であることを踏まえれば、懸念を持って注視せざるを得ない。強い緊張感をもって警戒監視に当たる」と述べた。

一方、台湾の国防部(国防省に相当)は6日に中国軍機18機が防空識別圏に進入したと発表した。中国機は台湾の南東側から中心に進入し、南西沖の「遼寧」からの発着艦と合わせた訓練を行った可能性がある。防衛省幹部は「台湾への攻撃を想定し、東西で挟撃作戦の形を取った可能性もある」と指摘した。

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