日鉄、最高益6373億円 4年3月期

日本製鉄本社が入るビル前の看板=東京都千代田区
日本製鉄本社が入るビル前の看板=東京都千代田区

日本製鉄が10日発表した令和4年3月期連結決算は、最終損益が6373億円の黒字(前期は324億円の赤字)で過去最高益となった。黒字は3年ぶり。鉄鉱石や石炭などの原料コスト上昇、製品の高い付加価値を反映させる値上げを進めたことが寄与した。原料在庫の評価益も利益を押し上げた。

売上高に当たる売上収益は前期比41・0%増の6兆8088億円。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ鋼材需要が回復した。橋本英二社長はオンラインで記者会見し、決算を「90点ぐらい」と高く評価した。国内製鉄所の設備トラブルをマイナス要因に挙げた。

橋本氏は鋼材価格に関し「海外市場に比べればまだまだ安い」と強調し、ロシアのウクライナ侵攻後の原燃料高騰、急速な円安で膨らむコスト負担を顧客に求めていく考えを示した。

5年3月業績予想はウクライナ情勢や不透明な鋼材市況を踏まえて未定とした。

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