護憲を訴える「改憲発議許さない! 守ろう平和といのちとくらし-2022憲法大集会」が3日、3年ぶりに東京・有明防災公園で開催された。ロシアによるウクライナ侵攻で日本国民の国防意識が高まる中、「憲法9条で国を守れるのか」という懸念の声が広がることへの危機感が透けてみえる大会となった。大会には立憲民主党と国民民主党の代表が欠席するなど、野党の足並みの乱れも浮き彫りとなった。
晴天に恵まれた3日昼ごろ、会場最寄りのりんかい線「国際展示場駅」周辺は物々しい雰囲気に包まれていた。駅前で護憲を訴える社民党に対し、拡声器を使って「今の憲法で国が守れるんですか~」と反論する人たち。不測の事態に備えるかのように、周囲では多くの警察官が警備にあたっていた。
しかし、駅から徒歩で5~10分ほどの距離にある公園内に足を踏み入れると、緊張感は薄れ、護憲派集会の色合いが一気に濃くなった。芝生広場を「部落解放同盟」「自治労」「教職員組合」などの幟が埋め尽くし、特設ステージ上では音楽バンドの歌手が「NO WAR」「NO 原発」「歌でもめちゃ、メッセージしたい」などと聴衆に語り掛けていた。