北京市は9日、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、日本人居住者も多い中心部の朝陽区で外出規制を強めた。在宅勤務の厳格な実施を要求したほか、主な公園を閉鎖し、感染者が出た一部地区では壁も設けて住民の出入りを封じている。上海のような都市封鎖(ロックダウン)に陥らないよう、ぎりぎりの対応が続いた。
当局は9日の記者会見で、朝陽区全域で在宅勤務を徹底するよう呼びかけた。ライフライン関連を除く「市民生活の維持に関係がない企業」は営業停止となった。感染者が見つかった地区は家から出ることが引き続き禁じられた。当局の要求に従わない住民には厳しい対応を取る構えだ。
北京冬季五輪の会場周辺など主要な公園は9日から軒並み閉鎖。百貨店は休業し、レストランは店内での飲食ができなくなっている。不要不急の区外への移動も控えるよう求めている。(共同)