琴ノ若、殊勲の大関連破 大相撲夏場所

【大相撲五月場所 2日目】○琴ノ若(つきおとし)正代●=両国国技館(撮影・佐藤徳昭)
【大相撲五月場所 2日目】○琴ノ若(つきおとし)正代●=両国国技館(撮影・佐藤徳昭)

大相撲夏場所2日目は9日、両国国技館で行われ、琴ノ若は正代を突き落としで破った。

正代に右下手を許して押し込まれても簡単には諦めない。琴ノ若は最後の最後、右足1本を俵の上に残して逆転の突き落とし。微妙な決着となったが、物言いは付かず、執念で殊勲の白星をもぎ取った。

「(取り直しで)『もう一番ある』というつもりだった。ポイントのところは冷静に取れたかな」。24歳は一切、表情を緩めることなく取組を振り返った。

自己最高位の西前頭2枚目に番付を上げて今場所を迎えた。真価が問われる地位で、初日の貴景勝に続いて大関を連破。先場所も正代と御嶽海に勝っており、大関戦は4連勝だ。「稽古場でできることを少しずつ本場所でも出せるようになってきた。気持ちも乗ってよい相撲が取れている」。3日目の御嶽海戦も思い切った勝負ができるか。

日本相撲協会は今場所から一日の観客上限を9265人に引き上げた。新型コロナウイルス禍の本場所としては最多の人数で、琴ノ若も「いつもより拍手が大きく感じる。力になる」と館内の変化を感じている。

場所前には、こんなことも言っていた。「(令和2年春場所の)新入幕の時から無観客開催になってしまったので、お客さんがたくさん入っているイメージが湧かない。自分が小さい頃、師匠(父親の元関脇琴ノ若)たちが取っていた空気感の中で取れるのは楽しみ」。この勢いで星の伸ばしていければ、終盤戦はもっと多くの拍手を浴びながら土俵に立てるはずだ。(宝田将志)

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