阪神才木、再スタートへ トミー・ジョン手術から復帰

支配下復帰後初めて2軍戦に登板した阪神の才木=5月8日、甲子園(斉藤友也撮影)
支配下復帰後初めて2軍戦に登板した阪神の才木=5月8日、甲子園(斉藤友也撮影)

阪神の才木浩人投手(23)が約1年半ぶりに支配下登録選手に復帰した。4日に育成選手から昇格し、「121」だった背番号も再び「35」へ。右腕は「素直にうれしかった。やっとスタートラインに戻れた」と声を弾ませた。

兵庫・須磨翔風高から2017年ドラフト3位で入団。189センチの長身から150キロを超える直球を投げ下ろす本格派で、2年目には早くも先発ローテーションの一角に食い込み、救援も合わせて22試合で6勝10敗の成績を残した。だが、3年目の飛躍が期待された2019年5月に右肘を痛めて以降、表舞台から遠ざかった。

通称トミー・ジョン手術といわれる靱帯(じんたい)再建術を受けたのは20年11月。長いリハビリ生活を経て支配下復帰を勝ち取り「メンタルは多分、強くなりました」と笑った。そのうえで「(けがの期間は)治ったときにどういうパフォーマンスを出したいか、というのを一番に考えていた」と強調。投球フォームもじっくり見つめ直し「腕の位置もそうですけど、体の軸を意識して投げるようにしています」。故障の経験を今後に生かしていく覚悟だ。

8日には2軍戦で先発し、6回4安打6失点(自責1)。守備に足を引っ張られたが、四回までは完璧に抑えてアピールした。チームはリーグ最下位の苦しい状況が続いていて、逆襲のためには起爆剤が欲しいところ。先発も救援もできる右腕がその役割を担う可能性は十分ある。

阪神では20年11月に中継ぎ左腕の島本、今年4月には左のエース格の高橋も同じ手術を受けた。才木がこれから歩んでいく道のりは、球団にとっても大きな財産になりそうだ。(大石豊佳)

会員限定記事会員サービス詳細