欧米各国、ロシア牽制 終戦記念日「自由のため戦う」

カナダのトルドー首相とG7オンライン首脳会合に参加するウクライナのゼレンスキー大統領(左奥)=8日、キーウ(ロイター)
カナダのトルドー首相とG7オンライン首脳会合に参加するウクライナのゼレンスキー大統領(左奥)=8日、キーウ(ロイター)

先進7カ国(G7)は欧州での第二次大戦が終結した記念日にあたる8日、オンライン首脳会合を開催した。ロシアによる9日の対ドイツ戦勝記念日の祝典を牽制(けんせい)する形で結束を示し、プーチン露大統領が揺るがす大戦後の国際秩序を守る決意を強調した。(パリ 三井美奈、ワシントン 塩原永久)

G7の声明は冒頭、「ファシズムと国家社会主義の恐怖政治からの解放を記念する」とし、大戦の犠牲者に哀悼の意を表明。プーチン露体制は戦争の惨禍を繰り返さないために築かれたルールに基づく国際秩序を「侵害」しており、G7は「ウクライナと欧州、国際社会に人々のため、自由のために戦い続ける責任を負っている」と強調した。

ロシアでは9日が対独戦勝記念日だが、これは時差のためで、ドイツは1945年5月8日に降伏文書に調印。欧州では8日を大戦終結の日としている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ビデオメッセージでロシアによる侵攻について「ウクライナに闇が戻ってきた。血塗られたナチズムが再建された」とし、「いかなる悪も責任を免れない」と訴えた。

ドイツのショルツ首相は国民向けテレビ演説でドイツの過去を振り返り、「われわれは歴史の惨事から教訓を得た。ジェノサイド(集団殺害)や独裁を拒否する」と発言。「侵略者と戦うウクライナを支援せねばならない」として武器供与の重要性を主張した。

カナダのトルドー首相は8日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ゼレンスキー氏と会談。侵攻について「(大戦で)自由のために命をささげた数百万のロシア人の記憶に恥を塗る行為」と批判した。

ウクライナには8日、バイデン米大統領のジル夫人も訪問し、ゼレンスキー氏のオレナ夫人と面会。「米国民はウクライナの人々とともにある」と呼びかけた。

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