ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ部隊や市民が籠城する東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所から女性や子供らの退避が完了した。ウクライナのベルシチュク副首相が7日、SNS(交流サイト)上で明らかにした。
ベルシチュク氏はSNSを通じ、「製鉄所から女性や子供、高齢者の退避が完了した」と表明。「(ゼレンスキー)大統領の指示が達成された」と述べた。
同製鉄所をめぐっては、一時的な停戦合意により1日までに市民100人超が退避。しかし、その後も戦闘が続き、残る市民の退避は停滞していた。両国は6日になり、市民50人が新たに退避したと発表した。
ただ、製鉄所内には現在も数十人規模の男性市民が残っているとみられる。
市民の退避が進み次第、露軍が製鉄所内のウクライナ残存部隊の掃討に乗り出す恐れも指摘されている。