花田紀凱の週刊誌ウォッチング

(872)『文春』らしいセンスのウクライナ報道

27日、議会関係者との会合で演説するプーチン大統領=ロシア・サンクトペテルブルク(タス=共同)
27日、議会関係者との会合で演説するプーチン大統領=ロシア・サンクトペテルブルク(タス=共同)

合併号の続き。

ウクライナに関してはスピードで新聞、テレビ、ネットにかなわない週刊誌は辛いところだ。

『週刊文春』(5月5・12日ゴールデン・ウィーク特大号)、ワイド形式の「ロシア侵略『5つの機密』」が『文春』らしいセンス。

その中の一本が「ロシア千人にメールして返ってきた13通の中身」

〈小誌はロシア人の本音を探るべくメール取材を試みた(中略)「プーチンの戦争指揮をどう思うか」「ロシア軍の戦争犯罪について」「核兵器の使用について」などの質問をロシア語で用意し、四月下旬から連日メールを送信〉

計13人から回答を得たという。

一例。戦況について。

〈「すでにロシアはこの戦争に負けている。政治的、軍事的な目的を達成することはできない」(三十代、男性)〉

他には「ロシア ウクライナどちらが今、有利なのか」「プーチンに愛された秋田犬『ゆめ』は無事なのか」など。

合併号につきもののワイド特集も『文春』の「スクープの主役たち」がおもしろい。「田中真紀子ダブル勲一等で洩らした〝怨念〟」「高市早苗が再婚しても名字を変えないワケ」など20本。

それにしても真紀子、直紀夫妻が揃って「旭日大綬章」とはねえ。

読み応えではやっぱり『ニューズウィーク日本版』(5・3/10)だ。

スペシャルリポート「日本人が知らない世界のニュース50」。

〈ロシアの平均寿命は男性68歳、女性78歳。男性の寿命が短い理由はウオッカの飲みすぎだ〉

〈3月の韓国大統領選挙では僅差(約25万票)で勝敗が決した一方で、30万票以上の無効票が出た〉

〈2022年現在、中国での酒井法子人気は広瀬すずの4倍〉

50本それぞれに意外性がある。

『週刊現代』(4/30 5/7)は大特集が「誰も失敗しない! 相続と贈与の新しい手続き」、18ページ。

読む気にならない。しかも特別定価600円。DVD「乳姫たちの大祭典」の付録付き。そんなもの要らん!

(月刊『Hanada』編集長)

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