書評

『英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?』新井潤美著

『英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?』
『英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?』

ミドル・クラス出身のキャサリン妃がウィリアム王子と結婚する以前、英国のマスコミは階級の壁を揶(や)揄(ゆ)する際に言葉遣いの違いで表現した。階級社会の英国では、トイレの呼び方一つとっても出身階級で異なるためだ。また、貴族の館を舞台にして日本でも人気を集めたドラマ「ダウントン・アビー」の英語は、登場人物の敬称が地位や人間関係に応じて正確に使い分けられているという。

本書は、小説や映画などで使われる英語を入り口として、階級社会を背景にした英国文化を解説している。読めば英文学の世界をより深く理解できそうだ。(講談社選書メチエ・1705円)

会員限定記事会員サービス詳細