日本陸上競技連盟(日本陸連)は8日、東京・国立競技場で7日に行われた日本選手権1万メートルで、選手と中継カメラのケーブルが接触する事故が起きたと発表した。日本陸連は、影響を受けた選手たちの各所属先に事情を説明して謝罪。中継局のNHKも事実確認を進めており「大変ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝った。
陸連とNHKによると、事故はタイムレースで行われた男子2組で発生。優勝した相沢晃選手(旭化成)らがゴールした直後、フィールド内にいたカメラクルー2人がトラックに進入し、レース中だった三田真司選手(サンベルクス)の首にケーブルが引っかかり、他4選手も減速するなど影響を受けた。全選手がゴールしたが、三田選手は7日夜に首に痛みを訴えて都内の病院を受診した。
日本陸連は「このような事態はあってはならないこと。二度と同じようなことが起こらないよう、原因と経緯の確認、再発防止策を進めていきたい」とした。