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広瀬アリス、「本気の恋」に落ちていく

広瀬アリス 撮影・酒巻俊介
広瀬アリス 撮影・酒巻俊介

仕事も趣味も友人関係も充実している。だから恋愛なんていらない―。フジテレビのドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」は、「恋なんて人生のムダ」と宣言する27歳女性を中心に、恋愛観に〝難あり〟の男女6人が織りなす群像ラブストーリーだ。

「ムズムズする恋愛にワチャワチャした恋愛、大人の色気のある恋愛…。6人による三者三様の恋愛が同時進行で続くので、目が離せません。恋愛だけではなく、人間関係のきれいごとじゃない部分も描かれています。そこも魅力です」

演じるのは洋食器メーカーのデザイナー、純。仕事は順調で、女子会などで東京ライフを満喫する「自立した女性」だ。ただし、こと恋愛になると拒否感をかたくなに示す。「恋愛に前向きになれないドラマの登場人物は結構いたと思いますが、ここまで強く『恋愛はいらない』という子はいなかったのでは」

そんなある日、純はビストロで働く3歳年下の柊磨=しゅうま(松村北斗)と出会う。柊磨は女性を癒すことにかけては天才的だが、恋愛に決して本気にならないクールなタイプ。この出会いをきっかけに動き出す、2人の「本気の恋」。純も少しずつ自身の「弱さ」をさらけ出していく。

純が恋愛を避けてきたのには、ある理由がある。「これまでになかった感情が純の中に生まれ、戸惑いながらも少しずつ前に進んでいく。不器用で素直になれない女の子が正面から(恋愛に)ぶつかりに行くというか、向き合って成長する姿に私も共感しています」

コメディエンヌからエッジのきいた役まで、幅広い役柄の演技に定評がある。<(台本を)覚えるより、染み込ませる>。ドラマで共演した先輩俳優、唐沢寿明さんの言葉が演技に生きているという。ただし、本作のような「がっつりとしたラブストーリー」を演じるのは珍しい。照れるシーンの演技もあり、「何かもう、恥ずかしかったです。顔を真っ赤にしたり、迷惑をかけてしまい…」と恐縮する。

恋愛にもコスパ(費用対効果)を第一に求めたり、安定を求めるあまり本音を言えなかったり…。他の4人もそれぞれの悩みと過去を抱える。「純だけではなく、みんながもがいている。すごく人間くさくて、それがいいんですよ」

「後半、結構たたみかけてきますからね。アトラクションみたいに」。今後の展開について聞くと、この意味深長な返事が。続きが気になる。(本間英士)

ひろせ・ありす 平成6年生まれ。静岡県出身。21年、女性ファッション雑誌の専属モデルオーディションでグランプリを獲得。近年は「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助」(テレ東)、「わろてんか」(NHK)、「ラジエーションハウス」(フジ)などのテレビドラマに出演。「氷菓」「旅猫リポート」など映画出演も多数。大の漫画好きでも知られ、最近読んで面白かった作品は「でっちあげ」。

「恋なんて、本気でやってどうするの?」はフジテレビ、月曜午後10時。

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