北海道・知床半島沖の観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」の沈没事故は7日で発生から2週間となった。行方不明者12人は見つかっておらず、第1管区海上保安本部(小樽)などは同日も船舶6隻、航空機8機で捜索を続行した。沈没した船内外の捜索のため、海上保安庁と契約した専門業者の水中カメラ搭載の作業船も午後に網走港に入港する予定だ。
1管は5日午後から、捜索範囲を広げ、ロシアが実効支配する北方領土・国後島周辺の海域の捜索を実施。7日は強風など荒天が予想され、捜索は難航する見通し。不明者の発見は、4月28日を最後に途絶えている。
海保は、深い海へ潜ることのできる「飽和潜水」という特殊技術を持つ専門業者「日本サルヴェージ」と契約。同社の作業船「新日丸」は網走港に入港後、沈没現場に向かい、潜水のための事前調査を実施する。