アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグを突破した神戸が8日、約1カ月ぶりとなるJ1リーグ戦に臨む。凱旋(がいせん)初戦はアウェー、パナソニックスタジアム吹田でのG大阪戦。開幕から10戦未勝利で最下位に低迷するが、7日にオンライン取材に応じた神戸のロティーナ監督は「(ACLを通じて)ある程度の自信を取り戻せた。結果といういい流れをキープし、内容もいい流れを保ちたい。選手がこのやり方に確信を持つことが重要だと思っている」と巻き返しへの思いを口にした。
タイのブリラムで行われたACLの1次リーグで、神戸は2勝2分けに終わり、J組を首位通過。大黒柱のイニエスタはコンディション不良で帯同しなかったが、故障で離脱していた元日本代表FWの武藤が復帰初戦でゴールを挙げるなど、大きな収穫を得た。「(ACLでは)いい試合運びができた時間帯がたくさんあった。(4試合で3失点したが)避けられたミスからの失点ではないかと思う。攻撃ではボールを持っているときのいいプレーは見ることができた」と指揮官。「コンディションはいい。あとはどれだけの時間出られるかだけ」と自身の状態を話した武藤は「非常に戦術的で、自分にとっては新鮮。楽しくできている」とロティーナ監督の指導を評した。J2東京V時代にロティーナ監督の指導を受けた井上は「やり方は基本的に(東京V時代と)変わらない。タイ遠征の中で戦術の落とし込みができたのは大きかったと思うし、(オートマチックな攻撃の)完成度も上がってきている」と手応えを口にした。