米電気自動車(EV)大手テスラの快走が続いている。2022年1~3月期決算は最終利益が前年同期の約7・6倍となる33億1800万ドル(約4200億円)と四半期として過去最高を更新した。
好決算の要因はもちろん世界市場でのEV販売の拡大だ。販売台数は約31万台と前年同期から67%あまり増加した。テスラは昨年、世界市場で約94万台のEVを販売したが、このまま推移すれば、今年は世界初の「EV100万台メーカー」になることが確実だ。
これに対して、トヨタ自動車が昨年、世界市場で販売したEVは1万4千台あまり。10年に量産EV「リーフ」を発売し、EV市場を切り開いた日産も約10万8千台にとどまる。前年から30%ほど増えたが、テスラとの差は開く一方だ。