陸上日本選手権1万女子は広中V2で世界切符 ラスト振り切る

女子1万メートルで優勝し、笑顔を見せる広中璃梨佳(左)と3位の五島莉乃=国立競技場(代表撮影)
女子1万メートルで優勝し、笑顔を見せる広中璃梨佳(左)と3位の五島莉乃=国立競技場(代表撮影)

陸上の日本選手権1万メートルは7日、東京・国立競技場で世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表選考会を兼ねて行われ、女子は東京五輪7位の広中璃梨佳(日本郵政グループ)が31分30秒34で2連覇した。既に参加標準記録(31分25秒00)を突破していた広中は世界選手権代表に決まった。

7600メートルを過ぎたところで、広中は被っていた帽子を投げ捨てた。「確実に決めたいと思って切り替えた」。世界選手権代表に必要な3位以内へ、強い気持ちで走り切り、切符をつかみ取った。

前半は五島を視界に入れながら、余裕を持って走った。帽子を脱ぐと徐々にペースを上げ、残り1周手前で萩谷を振り切った。「確実に3位以内をと思って走ったら結果がついてきて、2連覇できてよかった」。満面の笑みを浮かべた。

昨夏の東京五輪は1万メートルで7位入賞の好成績を挙げ、5000メートルでも決勝に進んだ。激闘の影響か、その後は左膝痛を発症するなど万全ではなかった。4月には貧血で体調不良となり「1カ月前は、このレースに立てるかという状況だった」。4月29日の織田記念国際は欠場した。世界選手権につながるこの舞台は諦めず、約2週間の調整で出場にこぎつけた。

五輪で世界への思いを強くした。決勝で世界の強豪としのぎを削り「またあの舞台に戻りたい気持ちになれた」。世界選手権まで約2カ月。「五輪同様、自分らしい走りをして、パリ五輪のステップにしたい」。21歳は成長を続けていく。(小川寛太)

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