岸田文雄首相は7日、北朝鮮による潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる弾道ミサイルの発射を受け、政府内に①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速・的確な情報を提供②航空機、船舶などの安全確認の徹底③不測の事態に備え、万全の態勢を取る―の3点を指示した。
岸信夫防衛相は防衛省の幹部会議を開き、情報分析を進めた。終了後、記者団に「ウクライナへの侵略が発生した中での発射は許されない。国連安全保障理事会決議に違反し、強く非難する」と述べた。
外務省の船越健裕アジア大洋州局長は、米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表と電話で協議し、北朝鮮の核・ミサイル開発は国際社会に対する深刻な挑戦だとの認識を共有。北朝鮮の完全な非核化に向け、日米、日米韓で緊密に連携する方針を再確認した。