岡山県の寺に、ある珍品が眠っている。「人魚のミイラ」。その名の通り、上半身は霊長類、下半身は魚類に見えるミイラだ。正体は何なのか。科学的そして民俗学的に解明するプロジェクトが始まった。放射線などを利用して内部構造を分析する「コンピューター断層撮影(CT)」やDNA型鑑定も用いた本格的な調査の最終報告は、今秋に予定されている。
体長は約30センチ
岡山県南西部・浅口市の山間にある円珠院(えんじゅいん)。桐箱の中で厳重に保管されてきたこの寺のミイラが2月、倉敷芸術科学大(同県倉敷市)に運び込まれた。